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 己の技量が低いため、文章、内容ともにダメダメな上に、かなりのキャラヘイトですが、
 感想及びアドバイスをよろしくお願いします。
                  











       
スクランブル! スクランブル! 遠野防衛軍出撃セヨ!





 三咲町の高台にある広大な敷地に建てられた屋敷。
 通称、遠野屋敷内部の作戦司令室に遠野家当主、遠野槙久の怒声が響く。
「量産型メカ翡翠mkUを全機発進させろ! なんとしてでもヤツを排除せよ!!」
 量産型メカ翡翠mkU……
 遠野グループ兵器部門で開発された”都市潜伏・制圧を目的とした愉快型兵器”メカ翡翠。
 そのメカ翡翠に、遠隔操作により敵を切り裂く”すらっしゅ・りっぱー”、零距離でプラズマステークを撃ち込む”じぇっと・まぐなむ”などの新武装を加え、新材質”ムーン・チタニウム”による装甲の強化、軽量化による運動性の向上をさせた改良機だ。
 今や、遠野財閥の力の象徴ともいえる機体である。
 その量産型メカ翡翠mkUが、遠野屋敷のいたるところに巧妙にカムフラージュされたカタパルト・デッキから続々と射出されていく。
 一体でも、一個大隊の戦力に匹敵するといわれている量産型メカ翡翠mkU。
 それを全機発進させねばならぬほどの脅威が、遠野屋敷に迫りつつあった。



「ええい! アレは、一体なんだというのだ!?」
 槙久は、モニターいっぱいに映し出された怪人を睨み付ける。
 怪人の全身は、びっしりと包帯が巻かれており、その姿はまさにミイラ男、いや、本当にささやかではあるが胸があるのでミイラ女というにふさわしい。
 だが、その異様な外見以上に槙久が驚かされたのは、推定30m以上はあろう全長だった。
「槙久さま!」
 使用人であり、オペレーターその1、琥珀が叫ぶ。
「ここでは司令と呼べ! どうした!」
「は、はい、司令。 全ての量産型メカ翡翠mkUが所定の位置につきました!」
 別のモニターに、先ほど発進させた全ての量産型メカ翡翠mkUが、一定の距離をおいて巨大ミイラ女の前後左右、そして頭上に待機している様子が映し出される。
 槙久はそれを確認し、オペレーターたちに命令を下す。
「よし、一斉に攻撃させろ!」
 巨大ミイラ女を包囲していた量産型メカ翡翠mkUからレーザー、火炎、ミサイル、ボウガン、すらっしゅ・りっぱーなどありとあらゆる武器が発射された。

「Gyaaaaaaa!!」

 どうやら、敏捷さが欠けていたようだ。
 攻撃を一切よけることが出来ず、炎上するミイラ女。



「ふん、どこの輩に送り込まれてきたかは知らんが、図体だけがでかいデクノボウだったようだな!」
 モニターの映像を見ながら、高笑いをする槙久。
 しかし、オペレーターその2、翡翠が悲鳴に近い声で叫ぶ。
「し、司令! あ、あれを!」
「な、なんとぉーーっ!?」
 槙久は立ち上がり目を見開いた。
 映像に映し出されたミイラ女は、あれだけの総攻撃を受けて全くの無傷、そう、包帯を焼失したにすぎなかった。
 そして、なにごともなかったように再び前進を始める。
 だが、槙久が驚いたのはそんなことではない。
「あ、秋葉……!? う、うわああああああああッ!?」
 モニター映し出されたのは、槙久の愛娘、秋葉だったからである。
 秋葉は、ニガヨモギ、ブランデー、ホタテ、エビ他五年に渡る余り物のケミカル物質を足して二で割ったサンプル名、まききゅーXを豊胸剤と騙されて打たれ、巨大化してしまったのだ。
 しかし、槙久がその事実を知るはずもなかった。






                     ━ 数時間前 ━

 とある秘密基地で、巨人と仮面をつけた女が対峙していた。
 巨人は秋葉であり、仮面をつけた女は秋葉に豊胸剤と偽り、まききゅーXを注入した謎の人物だ。
 頭にフードを被っており、その姿はまるで魔女のようである。
 その魔女に、誰にでも良く効く豊胸剤という甘いささやきについのせられ騙された秋葉は、当然のごとく激怒していた。
 そして、自分を計った女を腹いせに踏み殺そうとした時、魔女の陽気な声が2人のいる空間に響く。
「いいんですか〜? 私を殺せばあなたは2度と元には戻れませんよ〜?」
「な!?」
 魔女の言葉に、秋葉の振り上げた足が止まる。
 魔女は、その様子を見ながら話を続ける。
「あなたが元に戻るには、私だけが作れる”アンチ・まききゅーX”を投与しなければなりません〜♪ ……投与してほしければ、ある要求を受けていただきます」
「要求?」
 秋葉は振り上げた足を下ろし、眉をひそめた。
 遠野財閥の跡取りとして帝王学を叩き込まれた秋葉は、このような場合の脅迫ともいえる要求は、ロクでもないものだと知っているからだ。
 だが、元に戻るには足元にいる憎いこの女の要求をのまなければならないのは明白だった。
「……言ってみなさいよ。」
 覚悟を決め、要求を聞くことにした秋葉。
 すると、陽気な魔女の声が、憎悪がたっぷりと含まれたモノに変わり言い放つ。
「人の皮を被った鬼畜、遠野槙久……つまり、あなたの父親を殺害しなさい!」
「な、なんですって!? ……ふ、ふん、いくらなんでも、そんな要求を私がのむわけないでしょう!」
 秋葉は、とある理由により父親を嫌っていた。
 しかし、元に戻るためとはいえ、実の父親を殺害できるはずがない。
 腕を組みながら魔女を見下ろし、キッパリと拒否した。
 だが、魔女はおかまいなしに”呪文”を唱え始める。
「は〜い♪ 猫アルクが1匹、猫アルクが2匹、猫アルクが3匹……略して、1億匹!」
「うぐっ!?」
「ふふふ……これで、あなたは私の忠実なスレイブです♪」
 こうして、魔女の策略により、ジャイアント・秋葉、略して、G・秋葉が誕生したのだ。





      
 ━━そのような経緯があって、秋葉は自宅である遠野屋敷に、G・秋葉となって帰ってきたのだ。

 そのG・秋葉が咆哮を上げる。

「全然、効きませんわッ!!」

「そ、そんな、声まで変わって!?」
 変わり果てた愛娘の姿に愕然となる槙久。
 だが、そんな槙久におかまいなしに攻撃を再開する量産型メカ翡翠mkU。
 しかし、まるで羽虫を払うごとく次々とG・秋葉に蹴散らされていく。

「ちょこまかうるさいッ!!」

 戦力の差は圧倒的だった。



「し、司令! 量産型メカ翡翠mkUが……ぜ、全滅です!」
 翡翠が悲鳴を上げる。
「こ、高エネルギー反応!」
 琥珀が叫ぶ。
「あ”〜〜〜ッ!?」
 呆然となった槙久が、モニターに再び目を向ける。
 槙久が見たのは、G・秋葉が光り輝く拳を地面に突きたてる瞬間だった。

       どご〜ん!!

 その直後に遠野屋敷全体に激震が走る。
 G・秋葉の圧倒的な攻撃は、遠野屋敷、そして堅牢な司令室を壊滅させてしまった。






「……ふう、試作型の”ばりあーくん”が上手く作動して良かった〜♪」
 琥珀は辺りを見渡しながら立ち上がった。
 司令室は無残にも破壊され、頭上の亀裂から星が輝いているのが見えた。
「姉さん、司令が……」
 妹の声が聞こえ、振り向くと血まみれになって倒れている槙久の側に翡翠がたたずんでいた。
 瀕死の重傷を負っている槙久とは対照的に、琥珀と同じく”ばりあーくん”を身に着けていた翡翠は全くの無傷だったようだ。



「あ、秋葉……な、なぜ……!?」
 荒い息で、愛娘の名を口に出す槙久。
「司令、しっかりしてください! 今、お薬を!」
 琥珀は、倒れている槙久を介抱し、どこからか取り出した注射器を槙久の首に突き刺す。
「うぐっ!? ……と、遠野財閥は……全て、琥珀、翡翠、お前たちに託す……がはッ!」
 口から大量の血を吐き、槙久は息絶えた。



 琥珀は立ち上がり、なぜか笑顔で自分の主だった男の死体を見下ろした。 
 そして、こともあろうか死体を蹴り始める。
「くくく……。 あーははは♪ こいつめ♪ こいつめ♪ こいつめ! こいつめッ!! こいつめーーッ!!!」
 琥珀が、槙久の死体を蹴る強さは徐々に上がり、それにともない、表情が悪鬼のごとく変わっていく。
「姉さん……」
 姉の行いを複雑な表情で見る翡翠。
「ハアハアハア……。 さあ、翡翠ちゃん! シメといきましょうか♪」
 琥珀は、何十回も槙久の死体を蹴り満足したのか、いつもの笑顔に戻った。
 そして、亀裂の隙間を翡翠とともに見上げる。
 姉妹が見上げた先には、いまだ暴れまわるG・秋葉の姿があった。






 狂ったように暴走を続けるG・秋葉により、三咲町はほぼ壊滅し、人々は散り散りに逃げていた。
 突如現れたこの怪物に立ち向かえる者は、誰一人いないだろう。
 彼女たちを除いて。



「元に……元に戻しなさいよーッ! 痛ッ!?」
 雄叫びを上げながら前進する秋葉の頭に、突然、巨大な鉄の腕が飛んできて直撃した。
 その鉄の腕を振り払おうと頭に手を伸ばすと、鉄の腕の付け根が火を吹き、ロケットのように飛んでいく。
 イラつきながら、振り返ると、そこには今と同じ大きさの”自分”が立っていた。
「えッ!?」
 驚くG・秋葉。
 だが、よく見れば、決定的に違うところがある。
 胸だ。
 胸だけが、自分のとは圧倒的に大きさが違っていたのだ。
「ア、アナタ一体何者ッ!?」
 身構えるG・秋葉。
 両者の間に緊張が走る。
 しかし、その張り詰めた空気をもう一体のG・秋葉から発せられ陽気な声がぶち壊す。
「はーい♪ 汎用人型決戦兵器、メカG・秋葉で〜す♪ ……私の要求を果たしてくれたので、暗示が解けちゃったみたいですね〜♪」
 陽気な声の持ち主は、翡翠とともにメカG・秋葉に乗り込んだ琥珀のものだった。
「要求……暗示……!? や、やっぱり、アレはアンタだったのねッ!! 覚悟しなさい、琥珀! 減給どころじゃ済まされないわよ!!」
 怒りに燃える秋葉の髪が赤くなる。
 だが、その様子を見ているはずの琥珀は怯むどころか、よりいっそう陽気な声で、
「見てくださいよ〜このメカG・秋葉にはですね、66の必殺武器が内臓されている上に、動力源は怪しさ全開の特上トロにうむ・エンジン、そして、ATフィールド(Akiha Terror Field)これはすごいですよ! 秋葉さまの攻撃のみなら全て防いでくるばりあーなんですよ♪ 後、今のあなたの全長に合わせて制作してありま〜す。 でも、それじゃあんまりなので、胸だけは大きくしときました〜♪」
 機体の解説を楽しそうにしながら、怒りに燃えるG・秋葉の目の前で胸を強調するポーズをとるメカG・秋葉。
 それを見せられた、G・秋葉の髪はさらに赤くなる。
「琥珀ーーッ!」
「あ、そうそう! ポチッとな♪」
 琥珀は、コクピットに備え付けられたボタンの一つを押した。
 すると、亡き主の声がガレキの荒野に響き渡る。

         「遠野財閥は……全て、琥珀、翡翠、お前たちに託す」

「お、お父さま!?」
「おかわいそうな槙久さま。 まさか、ご自分の娘に殺されてしまうなんて……でも、ご安心を。 あなたの娘も、すぐに送って差し上げますからね♪」
「こ、殺スッ!!」
「さあ、あなたを倒して、遠野家乗っ取り計画は、はっぴーえんどです! いきますよ〜♪」
「……申し訳ありません、秋葉さま。 お覚悟を……」
 ガレキと化した街に、赤き巨人と鉄巨人の咆哮が響きわたった。


      

           G・秋葉 VS メカG・秋葉



      今、ここ三咲町で、史上最大の決戦の幕が開く!











 ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    O 。
 ……というお話だったのサ〜♪
                 rーィへ个ヘ、
                _ノ ヽ !  ノ ノ^ゝ
        __     ゞ/´ ̄ ̄`ヽ/、ヽ
    __/ ̄     \    // // ハ、ヽl | |
   「 / 「 r ,  ハヽ ヽヽ  ヽ!-H‐ト、|ヤH l| |
   」{三| | メ、/リレX7ノ }   | TU  Uフ| || |  
  //{ニ| |/ >  < {lノ    ヽ|、 -- ノレリ ノ   姉さん、くだらない妄想も程々に……
  7 | (|⊂つ ( ̄)rぅ |    r〈>ハ</⌒ヽ、
  \,| l、\| `ーr、<ノ リ    / /に{_}こ}   }
    >そ ! ̄\ |l`〈´ヌ   / 〈 くハゝ〉   ノ
    {/ て{__Y_,ノ ノ }  ヽ、ゝ   /  /、
   /  rへ、  /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / /  ハ\
   / /\ノ  / / ̄ /レ/ / / / V  /  l  ヽ
  〈 ´     >___/ / ̄ / / レ' /   |/
  ̄ ̄ ̄ ̄ └┴―――――┘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄






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      『割烹着を着たメイドさんの妄想』・・・失敗。

             





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